求人端末とは、ハローワークに設置してある情報端末(パソコン)のことです。ハローワークで求人情報を探すときは、主にこの端末で探します。
ハローワークにある求人情報を検索できるだけでなく、求人票の印刷もできる、非常に便利なものです。もちろん、利用は無料です。
但し、混雑しているときは「1人30分まで」などの時間制限があり、印刷できる求人票の枚数も5枚~10枚(ハローワークによる)のように決められています。ハローワークの求人情報の数は非常に多いので、効率的に情報を探すことが重要です。このコーナーでは、その求人端末の使い方について解説していきます。
利用の流れ
求人端末を利用する際は、まず受付でカードをもらい、所定の番号の端末を使います。(場所によっては自由に使ってよいこともあります。)
パソコンでの検索の流れは、
- 勤務時間・年齢・通勤または住込について入力
まず、フルタイム・パートの区別、そして年齢、最後に通勤か住込かを選択します。フルタイムは1日の勤務時間が8時間程度のものです。パートは、それより若干短いか勤務日数が少ない場合です。 - 就業地の選択
働く場所(市区町村)を選択します。地区でまとめて選択することもできます。求人端末には県外の求人も登録されており、それらを対象に検索することもできます。 - 職種の選択、分野の選択
働く場所の次は、職種です。技術職、事務職、サービス業など、希望する職種・分野を選択します。
という順になります。よくある求人情報誌のようにジャンル(分野)から選ぶのではなく、逆にジャンルが一番最後になっている点が特徴です。
求人情報を検索する際の利用の流れは以上です。たったこれだけで検索できてしまいます。非常にシンプルに作られているので、パソコンが苦手な人でも求人端末を使えるようになっています。
求人端末の難点
ハローワークの求人端末は、非常に分かりやすい操作系で、誰でも使いやすくなっている反面、細かい条件を入れて検索できない、という面もあります。
また、検索結果は1件ずつ求人票を順番に見ていくしかなく、会社名や勤務地、仕事内容などを一覧にして見ることはできません。そのため、例えば、自分で給料についてある程度のラインを考えていたとしても、「給料を○○円以上」という検索条件を付けることができないため、1つずつ順に見ていくしかないのです。これでは結構時間がかかります。
また、指定した条件によっては求人数が多くヒットしすぎて、全部を見ることができず、せっかくの情報を見逃してしまう可能性があります。
そこで役に立つのが、しごと情報ネットです。
しごと情報ネットは、仕事を探している人が、携帯電話を活用して、民間の職業紹介会社、求人情報提供会社、ハローワーク等の参加機関が保有する求人情報を自ら検索し、それぞれの機関にアクセスしやすくすることによって、仕事探しを支援するシステムです。
ハローワークの求人端末と比較して、以下のようなメリットがあります。
- ハローワークの求人情報に加え、民間の求人情報会社のデータも検索できる
- 細かい条件指定が可能(例:給料いくら以上)
- ハローワークに行かなくても、携帯やパソコンから24時間いつでも利用できる
無料で利用できますし、自宅でも、ハローワークで順番待ちをしているときでも利用できます。
なお、ハローワークの求人情報が検索できると言っても、実際に紹介してもらう際にはハローワークに足を運ぶ必要があります。しごと情報ネットとハローワークと、両方をうまく活用していきたいところです。